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【特集】 上場バイオベンチャー


「利益がそれなりにないと、株式市場に上場できない」という固定観念はないでしょうか?マザーズはそうではないのですね。上場審査基準は、日本取引所グループのホームページで明示されています。マザーズでは、上場時見込みの時価総額の記述はありますが、利益は上場審査の基準にはなっていません。

利益が出ていない赤字の状態で上場した企業の例としては、どんなものがあるでしょうか?そのような企業が多い業界としては、バイオテクノロジー産業が良い例で、数多くの上場バイオベンチャーが誕生しています。

経済産業省のホームページに掲載されている創薬系バイオベンチャーに関する平成22年度の報告書「具体例から学ぶ創薬系バイオベンチャー経営の要点」は、とても興味深いです。この報告書によれば、「日本のバイオテクノロジー産業はまだたったの 10 年の歴史しか持っていません。これに対して一つの薬を生み出すのには 10 年の時間がかかります。」とあるように、創薬系バイオベンチャーが成果を出すのには多くの時間がかかるという特徴があります。日本のバイオテクノロジー産業の黎明期である10年の中で、成功するパターンは見いだせていないものの、避けられる失敗をしないためのノウハウが、この報告書に書かれています。

また、現在は、この報告書の10年から次の10年に移っています。資金調達に成功した上場バイオベンチャーは結果を求められる10年になるともいえるでしょう。

上場間もないバイオベンチャーは、販売できる商品がなく売上がほとんどたっておらず、研究・開発を行うことが事業活動になります。そのため出資されたお金を使うだけの期間が続くことになり、似たようなビジュアル財務諸表になる傾向があります。

一例として、2013年2月にマザーズに上場した「経皮吸収型製剤」を扱う創薬系バイオベンチャーで株式会社メドレックスの財務諸表を見てみましょう。







バイオベンチャーは、「そもそも多産多死」ということで失敗事例がつきものであるという特徴の記述もあります。1つでも多くの成功事例によって世界の人々のQOLを高めることができれば良いですね。

どんぶり会計β版で閲覧できる、その他の上場バイオベンチャーのビジュアル財務諸表はこちらから!(閲覧には無料の会員登録とログインが必要です)

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